H18年行政書士試験「行政法」出題予想問題

●行政行為の瑕疵に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。

1 行政庁が瑕疵ある行政行為を行った場合には,原則として民法の意思表示の瑕疵に関する規定が適用される。

2 内容が不明確な行政行為は,無効な行政行為ではなく,取り消し得べき行政行為である。

3 瑕疵ある行政行為について取消訴訟が提起され,現に係争中である場合でも,処分庁は,職権により当該行政行為を取り消すことができる。

4 行政庁が錯誤によって行政行為を行った場合は,当該行政行為の内容が客観的に法律に適合していても,無効である。

5 瑕疵の治癒とは,行政行為に軽微な瑕疵がある場合に,行政行為の相手方の了承を得て,処分庁が当該行政行為を補正することによって,その効力を維持することをいう。




























■早速解説を始めましょう。

1.× 民法の意思表示の規定はいわゆる「意思主義」に基づくのであって、行為者の内心をまず問題にしますが、行政行為はそれが客観的に法律に適合しているか否かが問題ですから原則として行為規範として適用されません。

2.× 内容は不明確な行政行為は瑕疵が重大でしかも明白ですから無効です。

3.○ たとえ取消訴訟が提起されていても、国民の利益になる職権行為であれば、取消可能です。

4.× 1に述べた通りで有効です。

5.× 瑕疵の治癒とは,行政行為に軽微な瑕疵がある場合のことですが、その軽微性ゆえに、行政行為の効力を維持する場合ですから、相手方の了承や行為の補正は不要です。


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